2008年以降、日本の人口が減少傾向の一途をたどるようになったことにより、本来、投資効率や生産効率が良いはずの画一的生産・大量消費型のビジネスは、かえって大きなリスクを背負うようなりました。
それは、「ニーズの多様化に対応しきれなくなった」ということだけではなく、豊かさの象徴が「ブランド志向」や「利便性」の追求から、カジュアルな自分らしい暮らし・地域性の見直しからくる社会とのつながりを重視し、「心豊かさ」も含めた満足度の追求へ移行していることが、大きな背景にあります。
実は私自身は、このことを数年前まで、少し穿った表現で毒づいていました。
『自由には責任が伴う。しかしブレーキが利かなくなった自由経済の成れの果ては、経済効果による「自分勝手な理由の正当化」だ。
そろそろ日本は、大規模開発が大きな無責任に繋がっていることに気付いてもいい。今、心豊かさと取り戻さないと、自然の摂理から本当の自由が奪われる日が来ると思うねん。』
…残念ながらこれでは、単なる大手企業の事業活動へのアンチテーゼにしかならず、何も生まれません。
そうした中、小規模事業者であっても、ヒューマン・スケールに合った独自のライフスタイル提案を続ける事業者さんのいきいきした活動と表情に魅了される機会が増えました。
そして同時に、それが地域密着型であったり、特定の分野のみに特化されていたり…大きなビジネス展開ではなく、深く長くお客様に愛されるスタイルを貫き通そうとしている、笑顔の信念や強い生命力までも垣間見られました。
そのような経緯の中から、商品やサービスがとても共感できるものなら、事業者の埋もれた資産(経営資源)を再活性化させることで、潜在的顧客の心にしっかりと響かせアプローチに変換させる…そのバリューアップのお手伝いに自分の能力を発揮することにしました。そして現在、「コミュニケーション・プロデュース」という手法と、「事業資産の再活性化」という潜在能力を引き出すという観点により、各事業者の業績アップに力を注いでいます。
「会社」や「お店」は、その先におられるお客様に心豊かさを提供する『舞台』
「商品」や「サービス」は、お客様の笑顔を産み出す『ツール』
その優れた『ツール』を輝かせる役者さんが、スタッフや経営者。
ステージ裏の楽屋や舞台袖からは、オーディエンス(お客様)の様子を窺いながら、より一層の顧客満足度を上げるための『演出』も一緒に考える…。
そんな位置づけで、『バックステージ』という社名にしています。
大仕掛けなドーム球場規模で、顧客との顔が見えにくい所で演奏をするのでもなく… いくら玄人の技に徹して完璧な演奏をしても、お客様との距離が遠いスタジオアーティストでもなく… そう、時にはお客様の温かくも厳しい声が生で聞こえる距離…まさに街の小さなライブハウスのような感覚でのビジネス。
…その舞台裏で起こす、顧客に響く心豊かさの演出に加わりたい…。
そんな想いが「バックステージ」という社名に込められています。
有限会社バックステージ
代表取締役 河合義徳
(文化形成デザイナー/無形資産家)
人間関係の質が高まる土壌をつくり、次世代の心豊かな価値創造力向上の礎を築く。
今日ある常識を疑い、未来の自分達に期待したくなる今日を創る。
いかなる時も、備えを怠ることなく遊び心は忘れない。
いかなる時も、競うことなく独自の道を切り拓く。
設立20年で一新したロゴ
設立当初に使っていた名刺